前記のお参りの数日後、事前に予約しておいた焼津旅行に行った、私はのんびりひとり旅。体調に異変を感じながらもいつものように元気だった母。行ってもいいかと聞いたらごくごく普通に「どうぞ行ってらっしゃい」と言ってもらったので、海を見ながら一泊のんびりしてきた。
まさか旅行後にいよいよの時間が来るとも思わず・・・
7月10日(水)母は内科に行く。先日の血液検査の結果が出ているのだ。前の記事のとおり、その結果は異常なしだった。先生からそう言われたと帰ってきた母から聞いた。
しかしかかりつけの先生、それも症状がやっぱりおかしいと胃カメラを飲んできちんと検査をしたほうがいいと勧めてくれた。異常がないから薬を変えて様子を見てみましょうと済ますことも考えられる。しかしその先生はそうではなかった。母のことをよく知っているからこそ、いつもとは違う母に気づいてくれたのだ。
7月12日(金)朝早く起きた母は再び内科の先生のところに行く。胃カメラ検査はその病院で行うことができる。
私も過去胃カメラ検査をこの病院で受けた。検診にひっかかったときだ(のち何でもないことが判明)。鼻からの検査で苦しさはさほどでもないが、練習?的に何度か鼻に管を通す。それがだんだん太くなっていったりして最後が本番。その前の練習って鼻の麻酔なんだそうだ。その本番までの道のりが長いのが辛い。
そんな検査だったなと想像しながら母を待つ。胃カメラは先生はもちろん自分もモニタリングできるから、その様子は鼻に管が入ったまま見て先生の話を聞く。帰ったら結果は教えてくれるはずだ。
母帰宅後「どうだった?」と聞くと、(その時の私には)意外とびっくりする結果だった。「胃に食べ物が残っている」「ところどころ出血している」。昨夜から、決まっているルールに従って食事をとり、決まっている時間からは食べ物は入れていない。それが、出血している母の胃は昨日の早い時間に食べたものを消化していなかったのだ。
つまり、母の胃は機能していなかった。
この状況だけなら、じゃあその胃をどう元に戻そうかと判断して終わりだったかもしれない。しかしその先生は違う。さらに検査を勧めてくれた。「不安だからエコーも撮りましょう」。これが先生のナイスプレーだったのである。なんでもなければそれで安心、でもそうでなければそれにあった対処を考えなければいけない。先生は用心に用心を重ねてエコー検査を勧めてくれたのだ。私は母からその結果も続けて聞く。
「○○さん(母の名)!すい臓が見えちゃってるよ!」
エコーもその場でモニタリングできる。人の体の奥底にあり、本来お腹の表面のエコー検査では見えないはずのすい臓が見えてしまうほど膨らんでいると言われたのだ。これで母のいつもとは違う病であることが判明する。このところの調子の悪さは、いつもの背中の痛みではなく、いつもの喘息症状でもなく、いつもの胃の調子の悪さでもなく、このすい臓の腫れが原因だったのだ。
先生から大きな病院を紹介された母は、この次の週から精密検査を複数回行う日々が続くのである。
この先生が胃薬を出すだけで終わってたら、異常なしの血液検査で終わってたら・・・想像すると怖くなる。母の死後、その病院にインフルエンザの予防接種を受けに行った際、本当に先生のおかげで我々家族もきちんと母を送ることができましたとお礼を言った。
先生は言う。「お力になれず本当に申し訳ない」。
間違いなくこの先も、何かあれば私はこの先生にお世話になると思う。



コメント