母は折り紙が好きでして

塾ではよく折り紙を使う、綺麗に教室を飾る時の必須アイテムだ。七夕の頃には生徒たちに書いてもらう短冊にも利用するので、しょっちゅう使うイメージ。しかし私はわざわざ折り紙を買ったことがない。

「教室で使うんだけど折り紙ない?」

必ず母が「あるよ(HERO風)」といって折り紙を出してくれる。しかも折り紙を出してくれるというより、ちゃんとした「折り紙BOX」を出してくれる。厚さ3cm位のバッグ型。そこにギュウギュウに詰められるくらい、母は折り紙を常備していたのである。


横浜に買物に出ると、母は有隣堂でいつも折り紙の本を見る。気に入ったものがあると購入した。気に入ったものというのは、どうやら「これ折ってみたい!」と思うものらしい。そののち、母は孫ができた頃から「あの子達にも折れるでしょう」と、小さかった姪甥でも折れそうなものが載っている本を買った。

小さい頃よく姪甥がお泊まりに来ると、ばあばと孫たちで本を開いてよく作っていたものだ。

なんだろう。DNAなのかな??母は折りが丁寧で見本と同じものを作り上げてしまうのだが、姪も甥も折り紙が上手でとても器用だ。作るたんびによく「見て!見て!」と私のところに持ってきて見せていた。ペンで顔や模様を書き入れたり、何個かの作品をくっつけてテープで止めたり、アレンジしっちゃったりなんかして、共同制作もしてたなぁ。

うちの家庭はなかなか複雑であったことを何度か書いているが、そのおかげで私は幼稚園も保育園も行けない時期がちょっとあって、近所の友達が帰ってくるまでひとり遊びをする時間がたっぷりあった。そんな時に母が私にさせていた遊びが「お絵かき」「ドリル」「音楽鑑賞」「NHK教育テレビの視聴」、そして「折り紙」だった。

たしか鶴は3歳くらいで完璧に折れていた気がする。

そんなふうに母の「折り紙の教え」は伝わっていくのだが、実はそのDNAの大元は私の祖母、つまり母の実母からのものだと思う。

祖母のうちには長い休みが来ると遊びに行っていた。そして行くたびに作品が増えていた。結構高級な和紙なんか使っちゃったりして、天井から吊るすオブジェとか、部屋と部屋の仕切りにあるようなジャラジャラ(って言って伝わるかなぁ・・・)カーテンの代わりに吊るされているものとか、テレビ観ながらあっという間に作ってしまうのだ。

祖母はそれだけではない。みかんの季節にはそのへんにあるチラシを折って、みかんの皮を入れる「ゴミ箱」を作ってしまう。1日何個も食べるから、そこに皮を貯めて1日の終わりにポイッとする便利な箱だ。

祖母から母へ、母から子へ、そして孫へ。それでもまだ母が折り切らずに残ってしまった折り紙が、うちのお仕入れの折り紙BOXに詰まっている。


そろそろ教室の七夕準備もしなきゃなぁ。どうしても黒とか灰色とか、濃い目の紫とか余るんだよなぁ。なんかで使えるいいアイデアないっすか?

タイトルとURLをコピーしました